必要な熱中症対策を知る

熱中症対策が必要なことは誰でもわかっていますが、具体的にどのような対策が可能なのでしょうか。
建設業界で行われている熱中症対策を紹介します。
もちろん、建設業に限らず、屋外作業が基本となる業種では作業員の健康管理が重要となっています。

 

夏の暑さの中でも効果的な熱中症対策を講じることが、生産性向上につながります。
熱い日差しが降り注ぐ場所では遮熱ネットを設置することで大きな効果が得られます。
紫外線がカットされ、体温上昇を防いでくれます。

 

遮光ネットは光を遮りますが風は通すため、涼しい風を感じることができるでしょう。
工事現場では設置のための資材やスペースを確保しておかなければなりません。
それから充分な水分補給と休憩です。

 

暑い時間帯はできだけ避けるとともに、交代要員を確保して長時間の作業とならないような配慮が必要です。
休憩所はプレハブタイプの建物だけではなく、簡易なビーチパラソルでも役に立ちます。
作業員が適時、自分の体調を管理しながら休憩を取ることができる環境を整えなければなりません。

 

建設業では元受けの企業の傘下で、多くの中小企業の作業員が働いています。
彼らの健康管理も元受け企業の役割と考えなければなりません。
すべての作業員が効率よく作業することで、建造物が完成します。

 

熱中症対策を行わない状況で事故が発生すると、その責任問題ともなるでしょう。
地面温度を下げるために散水車で放水する方法もあります。
広範囲の温度を下げることができますが、その効果は一時的なものとなります。

 

すぐに地面が乾き、元の温度に戻るからです。
日中の一番熱い時間帯は昼食と休憩の時間として、作業をしない現場もあるでしょう。
ただ、道路工事などでは常時作業員がいなければならない場合もあります。
作業を交代制にして個人の負担を軽減する対策が必要でしょう。
建設業ではヘルメット、長袖作業服、安全靴の着用が必須となっています。

 

そのために体温の上昇が避けられません。
近年では通気性のあるヘルメットや送風機付きの作業服などが考案されています。
熱中症対策として効果が期待できますから、いろいろな角度から対策を考えることが大切です。
これらの費用は無視できないとしても必要経費と考えるべきです。